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前回のブログ「韓国の就職事情(3)」では、
コネ入社対応の難しさについて書きました。
実はあの話の続きがあるのですが、
教授先生の子息さんは、その後入社した競合他社も退社さたそうで、その結果、教授先生の病院からは彼らの製品も排除されたそうです。
「触らぬ神にたたりなし」ですね。
今回も、私の体験に基づく話をさせていただきます。
以前、部長クラスの中途採用(韓国では経歴社員の採用という)をした時のことでした。
何人もの書類選考と面接を通して一人に絞り込み、三か月の試用期間を設定して、入社してもらうことにしました。
グローバル企業の経歴もお持ちで、英語も上手で、性格はおとなしそうな印象でした。最終面接時は、彼がプライベートジェット機のパイロット免許を保持していることで、話は大いに盛り上がりました。
入社早々製品トレーニングでシンガポールに出張してもらったり、私と一緒に重要顧客を訪問し直接紹介したりと寄り添ってOJT (on-the-job-training) を行いました。
試用期間が終わろうとする2か月半が経ったときです。
彼が、ある重要顧客から出入り禁止を通告されてしまったのです。
営業担当に調べてもらうと、前職時にその顧客と問題を起こしており、弁護士も間に入るような裁判沙汰になっていた事が分かりました。
その顧客から直接私に対して、彼を退職させない限り当社とはこれ以上付き合えないと通告されました。それも「大事にしないで退職させて」という条件付きです。
顧客の中でも取引額がトップ5番以内に入る重要顧客だったので、彼を「営業以外の他の部署に異動させるか」、「辞めさせるか」、「顧客の取引が終わるのか」の重要な決断に迫られました。
人事部門と相談し、試用期間ということもあり、試用期間満了に伴って辞めてもらうことにしました。
しかしです。よくよく調べると試用期間であったも、労働法規および雇用契約上、簡単には辞めさせられないことが判明しました。入社日から社員としての雇用維持は保障されるというのです。
顧客であっても弁護士を使って裁判沙汰にするような人です。
簡単には辞めてもらう事はできないと覚悟しました。
案の定、本採用しないとこと通告すると、弁護士が後ろにいることが明らかなものの云いようで、法外な強気な要求をしてきました。
当社も、人事に頑張って交渉してもらった結果、かなりの慰労金を払うことになりましたが、彼に会社を出て行ってもらうことができました。
その後、入社時の試用期間の条件を見直したのはもちろんです。
教訓は人は見た目では分からないことと、入社前にリファレンス(過去の懲戒・勤務態度・取引先との関係)をしっかり確認しないと、えらい目に合う事を痛感しました。

(つづく)
